1人では登れない山も、それぞれの特技を活かして助け合えば頂に立つことができます。その反面、メンバーが十分にコミットせず、チームに貢献もしなければ、互いの力が抑制的に働き、自ら遭難の原因をつくる結果となります。
私が経験したヒマラヤ遠征におけるチームビルディングは、直接生命に関わるだけに、互いの要求がぶつかりあう泥臭いものでした。チームは経験したことのない課題に挑まなければならず、資源も限られています。もちろん、山は「できない事情」には配慮してくれません。
あなたはチームの中で、存分に活動できていますか?あなたがチームを率いているのなら、メンバーの潜在的な能力を十分に引き出せていますか?
「人はアウトカム(目標・夢)を手に入れるためのリソースは(生まれながらに)すべて持っている」これはNLP(※)の前提ですが、チームにも当てはまるのです。
※)NLPとは 神経(NEURO)言語(LINGUISTIC)プログラミングの略。1970年代にアメリカで生まれた実践的心理学。心理学、言語学、神経学を日常生活に活かせるように開発された。人の言葉や思考のパターンを体系化し、望む結果が手に入るパターンを身に付けていくスキル。医療、教育、スポーツ、ビジネス、人間関係などに広く活用されている。